2010年11月15日

消える楽園ガラパゴス

au one blogサービス停止の余波でドコモとソフトバンクの新モデル情報収集が遅れてしまったので、週刊アスキーを購入して斜め読みしていた。題して"ドコモ、バンク、auの冬春モデル、新スマートフォン18"と書いてあるが、スマートフォンからガラパゴス携帯まで結構詳しく掲載されている。さてと、今冬は一体どれにしようかなと価格を見ていたところ、妙なことに気が付いた。

スマートフォン予想実売価格

au IS03 3万円台前半
au REGZA Phone IS04 未定
au IS05 未定
au SIRIUS IS06 3万円台前半

ドコモ LYNX 3D SH-03C 3万円台前半
ドコモ REGZA Phone T-01C 3万円台前半
ドコモ GALAXY S SC-02B 2万円台後半
ドコモ GALAXY Tab SC-01C 4万円台前半
ドコモ BlackBerry Curve 9300 2万円台
ドコモ Optimus chat L-04C 2万円台

ソフトバンク GALAPAGOS 003SH 3万円台
ソフトバンク GALAPAGOS 005SH 3〜4万円台
ソフトバンク DELL Streak 001DL 4万円台
ソフトバンク HTC Desire HD 001HT 3万円台前半
ソフトバンク Libero 003Z 1万円以下
ソフトバンク 004HW 1万円以下

ガラケー予想実売価格

au G'zOne TYPE-X 5万円台前半
au Cyber-shot S006 未定
ドコモ SH-01C 6万円台
ドコモ N-03C 5万円台
ソフトバンク LUMIX Phone 001P 4万円台

過去の事例から見ると週刊アスキー予想の実売価格は、実際の販売価格より若干高め。従って予想実売価格からさらに数千円ぐらい下がったところが本当の販売価格だと思われるが、各社のスマートフォンはおおむね3〜4万円前後の価格と考えて間違いないだろう。それに対しドコモ、auのハイエンドは5万から6万。いわゆるガラパゴス携帯と呼ばれる国内独自進化の携帯よりもスマートフォンの方が圧倒的に安いわけだ。

もちろん販売奨励金やスマートフォンを普及させるべく一時的に安い価格を設定しているのかもしれないが、それにしても国産ハイエンドクラスは6万前後とインプットされている携帯マニアからすれば、スマートフォンは安いことは安い。となると、このスマートフォン3万という価格は妥当なものなのか、それとも一過性のものなのか調べてみたくなった。

「iPhone 4」の部品コストは約188ドル--アイサプライの分解調査

2010年6月29日 07時26分

http://japan.cnet.com/news/service/story/0,3800104747,20415887,00.htm

調査企業iSuppliが実施した分解解析によると、「iPhone4」を構成する部品のコストは約187.51ドルであるという。iSuppliは、米国時間6月24日に発売となった16GバイトモデルのiPhone4を分解し、各コンポーネントのコストをメーカーと数量をもとに見積もった。Appleは各メーカーとコストを交渉することができるため、iSuppliの解析結果は単なる推測値である。また、Appleが同端末製造のために費やした出荷コストや人件費、宣伝費、ソフトウェア開発費、特許ライセンス料は含まれていない。iSuppliのKevin Keller氏はBusinessWeekに対し、「この数年間、iPhoneの部品コストは概して170〜180ドルの間にある傾向が高い。Appleがある一定の予算の範囲に収めようとしているためだと思われる」と述べた。

1年前の「iPhone 3GS」の分解調査では、部品コストは178.96ドルであった。HTCが製造する「NexusOne」の部品コストは、2010年1月の調査で174.15ドルと推定されている。iPhone4の方がコストがこれらより高いのは、2010年モデルに新たに搭載された2つの部品のためである。Steve Jobs氏が同端末の最も重要なコンポーネントと呼ぶ「Retinaディスプレイ」は、最も高価なコンポーネントでもある。iSuppliによると、LGが製造したと思われるこのディスプレイのコストは28.50ドルであるという。STMicroelectronicsが提供したと思われる新しいジャイロスコープチップのコストは、1個2.60ドルである。Appleが設計し、サムスン電子が製造した「A4」プロセッサのコストは、1個10.75ドルである。

引用終了

1ドル90円計算でiPhone4の部品コストは17,000円、1ドル80円計算では15,000円となる。記事に書いてあるように推測の部品コストが15,000円〜17,000円なので、実際にはこれに様々なコストが加算されるわけだから、一般的なスマートフォンの販売価格が3〜4万円前後というのは妥当な数字のような気がする。もちろんiPhone4の部品コストとAndroid製品の部品コストを同一視するのはまずいだろうが、ほぼ全世界で覇権を争っている両勢力であるだけに、それほどの差違はないのではないかという前提に立っている。

つまり今冬販売される予定のスマートフォンの価格は、バーゲンプライス、大幅な値引き価格で販売しているわけでもなく、今後この価格が一つの指標となる可能性が結構高いのだ。となると国産ハイエンドクラス6万との価格差はあまりにもありすぎる。いささか記事が古いが、ネットで探した国産携帯電話の平均仕入原価が45000円と算出されていることからも、iPhone4&Android端末の原価2〜2.5万円前後、国産携帯電話の原価は4〜4.5万円と計算してもあながち的外れな試算では無いだろう。

これだけ価格差があると、顧客の関心も、そして開発するメーカーの姿勢も早晩ガラパゴスからスマートフォンに軸足が移動していくのは間違いない。ちなみにドコモ社長の読みでは、スマートフォンと国産携帯電話の販売比率が逆転するのは時間の問題で2013年から2014年。MM総研の予想ではスマートフォン販売台数は2010年386万台→2015年2030万台と急拡大し、2015年に比率は全体の54.6%になる見通しらしい。

となると国産ガラパゴス携帯電話が百花繚乱の栄華を極めていられるのも今の内だけかもしれない。早ければ2011年の冬モデルぐらいからスマートフォンが百花繚乱になり、国産ガラパゴスは前機種の化粧直しの可能性も充分あり得るわけだ。IS03はこれから発売されるスマートフォンであるがゆえに、今後も改良進化を続けるのは間違いないが、それに対し国産ガラパゴスは今が旬の時。近々発売されるG'zOne Type-Xは歴代最強のG'zOneなどと呼ばれているが、今から一年後にさらに進化したG'zOneが発売される保証はどこにもなく、むしろ最新機能はスマートフォンに搭載、そして順次ガラパゴス携帯に移植、なんていう展開もなきにしもあらずなのだ。

個人的にはIS03とG'zOne Type-Xのどちらにしようかと考えているが、IS03は今後いつでも買える。が、G'zOne Type-Xはひょっとしたら今しかないのかもしれない、そんな気がしている。

(参考サイト)

携帯電話市場で今、何が起きているのか
http://www.icr.co.jp/newsletter/eye/2007/e2007012.html

NTTドコモの08年3月期中間決算の数値から推定すると、同社は平均仕入原価4.5万円の端末を1.5万円で販売店に卸したことになる。

冬春モデルでスマートフォン7機種投入――ドコモの山田社長
http://www.itmedia.co.jp/promobile/articles/1010/28/news072.html

MM総研、国内スマートフォン市場の市場予測レポート
http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20100831_390653.html
posted by Lancer at 23:39| Comment(28) | TrackBack(0) | 未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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